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はじめに

2004年の5月から石鹸を手作りするようになりました。すっかり石鹸作りの虜になってしまって、ネットサーフィンをしていても手作り石鹸のHPをいくつもハシゴしている始末です。私も遅蒔ながら自分の作った石鹸をHPで紹介しようと思ったのですが、人に見てもらう際に何か具体的な資料を提供できればいいなと考え、使い慣れない表計算ソフトを駆使して、私が作った石鹸をそのオイルの脂肪酸から特徴を捉えるようにしてみました。また、何かと比較すると分かりやすいと思うので、基準となる石鹸をソーパーなら誰でも知っているマルセイユ石鹸にしています。

具体的にどうするかというと、石鹸の材料となったオイルに含まれる脂肪酸が、それぞれどれだけ含まれているかを百分率で表します。また、視覚的に分かりやすくするために円グラフを使っています。

以下には手始めにそれぞれの脂肪酸の簡単な説明とマルセイユ石鹸の分析、私が作った石鹸とマルセイユ石鹸の比較を掲載します。


++ 各脂肪酸の説明 ++

  • ラウリン酸 ・・・ 起泡性が顕著で大きな泡を素早く立てる。冷水でも洗浄力あり。酸化安定性あり。飽和脂肪酸。
  • ミリスチン酸 ・・・ ラウリン酸よりも長持ちするきめの細かい泡を立てる。温水での洗浄力はラウリン酸よりも上。皮膚にたいしてマイルドな肌当たり。酸化安定性あり。飽和脂肪酸。
  • リノール酸 ・・・ 皮脂腺の増殖を助ける。酸化速度はオレイン酸の10〜27倍。オレイン酸よりは泡立ちは良いが軟らかく溶け崩れやすい。不飽和脂肪酸。
  • リノレン酸 ・・・ 湿潤性の皮膚炎の炎症を抑える(アトピーに効果あり)。酸化速度はオレイン酸の15〜77倍。オレイン酸よりは泡立ちは良いが軟らかく溶け崩れやすい。不飽和脂肪酸。
  • リシノール酸 ・・・ 粘度が高い。水分を引き付けやすく溶け崩れやすい。単体では気泡力・洗浄力が極めて乏しい。酸化耐性あり。不飽和脂肪酸。
  • パルミトレイン酸 ・・・ 皮膚組織の再生を助けることで湿疹を改善する。リノール酸やリノレン酸に比べると酸化安定性がある。不飽和脂肪酸。
  • パルミチン酸 ・・・ 融点が60度以上のため温水でも溶け崩れにくい。冷水では洗浄力を発揮しにくいが温水では洗浄力がある。皮脂腺の増殖を妨げる。酸化安定性あり。飽和脂肪酸。
  • ステアリン酸 ・・・ 融点は70度のため温水でも溶け崩れにくい。冷水では洗浄力を発揮しにくいが温水では洗浄力がある。多く配合すると石鹸がもろくなる。酸化安定性に優れている。飽和脂肪酸。

++ マルセイユ石鹸の脂肪酸の割合と性質 ++

----起泡力----
ラウリン酸 8.3%
ミリスチン酸 3.3%
----肌のコンディショニング----
リノール酸 9.0%
リノレン酸 0.3%
リシノール酸 0.0%
オレイン酸 58.6%
パルミトレイン酸 0.4%
----溶け崩れにくさ----
パルミチン酸 13.1%
ステアリン酸 3.3%
----その他----
その他 3.6%
マルセイユ石鹸の脂肪酸の割合


マルセイユ石鹸の脂肪酸の割合から見る石鹸の性質
※上記脂肪酸の割合は、それぞれのオイルの脂肪酸を合計して、オイルの総量を100%ととして各脂肪酸の割合を示しています。計算に使った資料は『オリーブ石鹸 マルセイユ石鹸を作る』です(一部計算の都合で修正しています)。
※※脂肪酸の割合から見る石鹸の性質は、様々な性質を持つ脂肪酸を3つのカテゴリーに無理矢理分類したもので、ざっとみる分には役立ちますが、石鹸の性質を正確に見るにはそれぞれの不飽和脂肪酸の示す性質を加味する必要があります。

++ 私が作った石鹸とマルセイユ石鹸の比較 ++

せっかくそれぞれの石鹸の脂肪酸の割合を計算したので比較してみようと棒グラフにしました。グラフはまだ1つしか作ってませんが今後9種類の石鹸を作るごとに作って行こうと思います。またマルセイユ石鹸は比較するための基準として毎回掲載する予定なので、グラフはマルセイユ石鹸と作った石鹸9種で10種類の石鹸を比較します。こうしてグラフにして比較すると、泡立ち・固さ・酸化しやすさ等が結構わかりやすいと思います。主に泡立ちを見るためにはラウリン酸・ミリスチン酸を、固さはパルミチン酸・ステアリン酸を、酸化しやすさはリノール酸・リノレン酸を見ます。

石鹸の比較表
※グラフをクリックすると大きな図を見れます。

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